●納豆つれづれ

◆2010.3.17 同業他社は大丈夫か? 「くめ納豆」の倒産

2009年8月25日 民事再生法の適用を申請した「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」、結局はミツカングループに支援を受けることで、「くめ納豆」ブランドは生き残ることとなった。
以前にも書いたように、納豆業界でも、大豆、容器など原材料の高騰が影響している。しかし、小売の現場では値下げ合戦、更には大手流通によるPB商品の投入など、メーカーが売り上げ・利益を伸ばす環境にはない。むしろ薄利でも、何とかスーパーの棚から撤去されないよう、売り上げと工場の稼働率を確保するため必死である。
そして不景気とデフレ傾向が続く現状では、他の納豆メーカーも大丈夫か? と心配してしまう。購入する側としては、美味しい納豆を安く購入できるに越したことはない。でもメーカーが倒産して、お気に入りの納豆が無くなってしまったら? スーパーの売り場に行っても、種類が少なく、選択の余地が無くなってしまう。
個人的にはミツカンの納豆は好きではない。ここの評価にもあるように、全般に粒は硬め、風味もあまりない。そして「くめ納豆」もまた、私の中ではそれほど評価は高くないのだ。したがって日常スーパーなどでも、両者の納豆を買うことは無い。
まあ「くめ納豆」の場合は、不正な財務・決算操作をして、業績を良く見せかけていたということだから、淘汰されても仕方がないかも・・・。
ミツカンにはもともと納豆はなく、「朝日食品」という納豆メーカーを吸収して、業界2位の地位を築いてきた。そしてまた、「くめ納豆」の工場を金砂郷食品(かなさごうしょくひん)株式会社という子会社として吸収し、更なるシェア拡大を狙う?